ごあいさつ

　皆様には、日頃より、愛知県信用農業協同組合連合会（愛称「ＪＡ愛知信連」）に格別のお引き立てを賜り、厚くお礼申し上げます。

　当会は、昭和23年の設立以来、農業専門金融機関・地域金融機関として、県下のＪＡが食の安全と安心を地域の皆様にお届けすることを金融面からサポートするとともに、利用者の皆様の生活向上に資する幅広い金融サービスを提供することにより、地域農業と地域社会の豊かな未来の創造に取り組んでまいりました。

　さて、日本経済は、輸入物価の上昇を受けた価格転嫁や、海外経済の回復と円安によるグローバル企業を中心とした業績拡大、さらには、労働需給のひっ迫を背景に賃上げの動きが広がり個人消費を下支えしたことから、緩やかな回復基調となっています。
　また、金融業界におきましては、日本銀行による政策金利の引上げといった金融政策の転換が市場に大きな影響を及ぼすとともに、金融機関にとってこれまで長く続いた超低金利環境下を前提としたビジネスモデルからの転換を迫られています。
　一方、農業の分野におきましては、円安や世界的な物価上昇が資材価格や販売価格にも波及するなど、その経営環境は厳しい状況であるとともに、食料・農業・農村基本法が四半世紀ぶりに改正されるなど、系統金融機関として金融仲介機能をさらに深化し、ＪＡ系統ならではの付加価値を提供していくことの重要性が一層高まっています。
　当会は、こうした情勢認識を踏まえ、中期計画（令和７年度～令和９年度）に基づき、ＪＡごとの特性に応じた実効性の高いＪＡサポートに取り組むとともに、持続的に発展するＪＡバンクあいちの基盤強化・再構築に向け、役職員が一丸となり努めてまいります。
　今後とも皆様の一層のご支援・ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。

令和７年７月